2017年12月01日

相撲界を考える。

 深く触れるつもりはないが、相撲協会の暴力事件は、依然として闇の中だ。被害者の貴ノ岩の聞き取りが公表されていないからだ。そもそも白鵬、日馬富士・両横綱の取り巻きに近い関取からの事情聴取だけで、横綱審議委員長から中間報告としての記者会見行われたこと自体、いかがなものだろうか・・・・と思っている。
 江戸時代に始まる300年近い歴史のある相撲は、日本の国技であり、節度・儀礼を重んじる伝統的競技である。横綱になる人は、伝統的に心技体の最高峰を求められる。相撲内容や勝ち方ひとつにしても、「横綱らしさ}を求められるのが、本来の姿であろう。
 相撲界でも人種の多様性が容認されはじめたころは、今ほど取り口の荒々しさは少なかったし、日本が誇る代表的な横綱もいた。新しい時代に入り、相手の怪我をものともしないダメ出し外国人力士が出現し始めた。結果、日本人にはない勝ち負けにこだわるえげつない取り口も話題にもなった。所詮、民族性の違いから、品位・節度・儀礼をいくら説明しても、理解しがたいものがあるのではないかと思う。
 そもそも横綱の品位のなさ、風格のなさ等々に慣れてしまった我々日本の相撲ファンは、勝ちに任せた汚らしい相撲と、時には相手を気遣う清く潔い相撲を同列に、別な言い方をすれば、区別をつけないで見ているのではないか・・・・とも思える時期がしばらく続いた。
 いづれにしても今回の一件で、貴乃花親方が投げかけた一石は、ある意味で貴重行な行為であると思っている。これを機に、マスコミももう少し冷静になって、今後の相撲界がどうあるべきかを真剣に考えてみたらどうであろうか・・・・。贔屓の力士を庇うよりも、横綱としてやってはいけない行為を関係者は勿論、周囲にいる方々もしっかり正す必要があると思うのだが・・・・。
 貴乃花親方は、「警察の事情聴取が終わり次第、貴ノ岩本人が話をする」と言っており、「何が真実なのか・・・」については、まずはそれからだと思う。
posted by あうる at 10:03| Comment(0) | 事件

2017年11月27日

「稲造サミット」に出席して

 知り合いの方に誘われ、先週末「稲造サミット」に出席してきた。出身地岩手を中心に道内外から新渡戸稲造の功績を顕彰し、讃える12団体の関係者が札幌の地に一堂に会する会合で、主催は札幌の一般社団法人「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」などでつくる実行委員会。当日の一般客も含め、250人近い参加者があり、会場のプリンスホテル札幌は満席状態。地元出身の寺島実郎氏の基調講演で始まった。
 新渡戸は1877年(明治10年)生れの岩手県出身。1期生・北海道帝国大学初代学長の佐藤昌介と同郷で、札幌農学校の2期生として入学。したがって札幌農学校で8カ月しか教鞭をとらなかったクラーク博士の直接教えを受けていないとのことである。意外だった。
 海外留学を経て1891年から6年間、同校教授を務め、教授時代に貧しい少年や勤労者のために夜間の「遠友夜学校」(「友あり、遠方より来る」論語より)を開設(1994年)。以降50年間継続したという。実は記録によると、私の叔父が学校の運営のために寄付をしていたようである。
 事実のほどは定かではないが、関係者の情報によると、遠友夜学校跡地に記念公園を造り、新渡戸記念館の建設の構想があるやに聞いているが、さてどうなるか・・・・。何とか実現してほしいものである。
 今回サミットに参加してみて、無償で男女ともに学べる教育の場を作った新渡戸の奉仕の精神に共感される方が、思いのほか多くおられることを知り、新渡戸についての認識を新たにしたしだい。いつになるか知る由もないが、構想が実現する時期は、そう遠くはないと思った。
posted by あうる at 13:13| Comment(0) | 地域

2017年11月23日

相撲人気に思う。

 ここ数年、日本人力士の優勝で相撲人気がピークを迎え、すこぶる面白くなってきたが・・・・。九州場所は途中からも含め、3横綱の休場。場所前の横綱殴打事件の表面化等々、何やら「好事魔多し」のことわざ通り、暗雲の兆しが差し込む場所となった。とても残念だ!
 そもそも長きにわたり力士の多様性、とりわけモンゴル出身者の全盛が続き、全く日本人力士の出る幕がなかった。それが日本人力士の優勝や横綱の誕生で堰を切ったように相撲人気が高まったわけだ。国民性の違いからくる外国人力士への鬱積していた不満が、日本人力士の活躍で一気に注目度が高まったのであろうと思う。
 いずれにしても何事も上昇があれば下降もあるということだ。ピークを迎えれば必ず、ピークアウトするし、無理をすれば、その反動は必ずやってくる。自明のことかもしれない。だからこそ日頃から自制し、自戒することが大事なのだと思う。
 相撲界に限らず、最近起こる様々な社会現象を見るにつけ、ある意味で「私自身こそ、一番自省しなければならない」とつくづく思う今日この頃である。
 
posted by あうる at 19:59| Comment(0) | 事件