2019年02月27日

「大往生〜わが家で迎える最期〜」

 先日、NHKスペシャル「大往生〜わが家で迎える最期〜」という番組を見た。日本では古くから「医は仁術」という格言があるが、その思想を貫いている医師がいる。小堀鴎一郎医師80歳がその人だ。「人生の最期をわが家で」という願いをかなえようと在宅医療に奔走する。森鴎外の孫で、かつては東大病院の外科医として活躍した老医師だ。
 患者は全員80を超え、所謂“老老医療”である。老医師は患者やその家族と、あたかも友人や実の家族のように接する。103歳の母を介護する70代後半の息子夫婦、84歳の父を支える全盲の一人娘など、それぞれに異なる人生の終焉までの軌跡を追う200日のドキュメントである。 
 かつて「続々ほっかいどう百年物語」(中西出版)に登場した「コタンのシュバイツァー」と言われた白老の医師・高橋房次やNHK/プロジェクトXで紹介された「へき地医療」に生涯をささげた道下俊一医師にも勝るとも劣らない素晴らしい人道哲学を貫く医師である。
 病気で寝込む84歳の父の介護をする全盲の娘さんの姿は、「驚愕と感動」そのものである。生来全盲だった娘さんをご両親が一生懸命育ててきた。母親がなくなってからは、父親が娘さんの身を案じて・・・・。そして父親の最期を娘さんが老医師、親戚と共に看取る。
 老医師の冷静な診察と庭の柿の実についてのユーモア溢れる患者との会話は、胸を打つ。自分自身、日々着実に「死」に向かっている現実を考えると、あらためてどんな結末を迎えるべきかを考えさせられた貴重な番組だった。
posted by あうる at 21:47| Comment(0) | 事件

2019年01月29日

二人の優勝

 久しぶりに風邪をひき、土曜・日曜と熱が下がるまで床に就き、全豪オープンを観たり、大角力を観たり。アスリートの心理面は、とてつもない重圧との戦いであるかを目の当たりに感じさせられた。テニスのなおみちゃん、玉鷲関、ほんとうにおめでとう!
 1セットを大接戦でものにした大阪選手は、2セット目も3度のゲームポイントを取り、十中八苦勝利の女神が大阪選手に傾いていたはずが・・・・。相手のグビトバの素晴らしい精神力と技術力でシナリオは大阪なおみには更にさらに厳しい第3セットへ。結果的に大様なおみが勝利を得たが、グビトバの大逆転があっても不思議はなかった。トイレタイムで気持ちを切り替えた大阪なおみのその後の試合ぶりは、冷静そのものだった。
 ドロップショット等の技術力はグビトバに比べるとかなり差があるが、ポジティブに切り替える強さは若い大阪なおみに軍配を上げたい。あのトイレタイム以降は、別人のように冷静な大阪なおみになっていた。
 玉鷲の優勝は、年齢を考えると立派だ。モンゴル人特有の荒々しい相撲は、相撲道的に言うと、勝てばいいチュモンじゃないだろうと言いたいが・・・・。横綱クラスが立ち合いで格下力士の顔を引っぱたいたり、肘打ちまがいの技を使ったり、土俵を割っている力士にダメ出しをしをする相撲は、見ていて不快である。日本人力士はそこまでやらない。格が違っても相手力士に対するリスペクトは、大事なことであろうと思う。今後の玉鷲には、相撲内容にも思い遣りや謙虚な姿勢を土俵内で示してもらいたい。
 大関とりの大一番、豪栄道×貴景勝戦。貴景勝の大関昇進については「負けてもその相撲内容だね!」と解説者の北の富士が言っていたように、固くなって全く良さを発揮できずに大敗。数分後には大関見送りの協会からコメントが出た。残念ではあるが、次の場所で頑張ってもらいたい。
 
posted by あうる at 20:03| Comment(0) | 事件

2018年11月25日

自己責任とは!?

 様々な局面で自己責任論が話題になっているが、それなりに仕事への使命感を持ち、覚悟を決めて事を起こす人と、野次馬根性や自己顕示欲で事を起こす人とでは「自己責任」そのものの意味合いが違う。最近、解放されたフリージャーナりスト・安田さんに対しても、様々な意見(?)が取り沙汰されているが、ある意味で日本も<本音と建前>の世界が少しづつ崩れ始めてきたのではないかと危惧するものである。
 どうやらトランプ大統領の出現以来、損得だけが判断基準になったり、道徳観や倫理観に悖る思想が公然と発言されたり、匿名を隠れ蓑にして非人道的なことをSNSで発散・拡散される傾向に火に油を注いでいる。人種差別・ヘイトスピーチや特定の人に集中攻撃をして、炎上することはよくあることだ。
 好き嫌い等の感情的な発言がまかり通ったら、罵り合いの憎悪の世界になってしまう。我々日本人は視野の狭い感情論に流されず、確りとした善悪論確を取り戻すべきではないか・・・・。あらゆる分野で何が正しいか、何が不都合かを真剣に考えてみる必要がある。
posted by あうる at 20:01| Comment(0) | 事件