2017年11月09日

現実と幻想の狭間で・・・。

 2年程前に制作会社の経営にピリオドを打ち、ご夫婦でゴルフにいそしんでいるSさん。仕事から離れた直後、大病を患ったが、今はすっかりお元気になり、つい最近までゴルフを楽しんだようだ。今年は私の腰の具合が芳しくないので、あまりお付き合いできなかった。
 それでも時折り昼食をご一緒させていただき、様々な視点から的確なアドバイスを受けた。本当にありがたい。私より4歳年上にもかかわらず、気楽にお話しさせていただいているのも、Sさんの人柄の良さによるところが大きい。
 40年近くこの業界に身を置き、私の年代の多くは右肩上がりの経済成長を謳歌してきた世代だ。道新で7回にわたり連載されていた拓銀破綻時の頭取だった方の特集を読むと、その時期に巡り合せた責任ある方々が、たまたま貧乏くじを引いたとか、運がいいとか悪いとか、そんな単純な問題ではない。
 原因と結果の法則から言えば、世間一般(従業員も含め)には盤石に見えた拓銀という巨大な組織そのものが、実は構造的に脆弱だったということであろう。その結果、当時の拓銀に狂乱した時代を修正する不思議な力(金融浄化)が期せずして(?)働いたのだろうと思う。
 あのバブルに浮かれていた時期でも、全くその恩恵を受けることもなく、淡々とかつ堅実に経営してきた会社も少なくない。80年代から90年代にかけての経済成長が庶民的な本当の意味での幸せをもたらしたかどうかは、30年経った今でもはなはだ疑問は残る。
 今日も株価は上がり、景気は高揚している風ではあるが、我々地方の中小企業の経営者は<現実と幻想>を正確に把握することが大事だと思うのだが・・・・。
posted by あうる at 21:39| Comment(0) | 経済

2016年11月29日

消費者目線で創意工夫

 いよいよもって今月もあと一日。先月の業績がそこそこだっただけに、11月は思いのほか低調だ。たとえは良くないが、諺でいうところの「禍福はあざなえる縄のごとし」つまり、禍いと幸福は縄のように絡み合って表裏一体であるとか、「好事魔多し」ということもできるが、我々ビジネスの世界にいる者は、日常、運不運に任せて仕事をしているわけではない。やはり工夫不足、努力不足、畢竟するに実力不足ということになる。
 業界を問わず、抱える問題は50歩百歩。つまるところ需給のバランスが崩れていることに起因する。少子高齢化、デジタル化やグローバル化が叫ばれて20年以上経過するが、依然として対応策は進化していない。かつては巨大マーケットであった業界も押しなべて縮小を余儀なくされ、慢性的な人手不足・人材不足に追いやられているという。製造業からサービス業へ――。’90年代の円高進行時に国内の生産拠点を海外に移転。そのことにより産業の空洞化が始まった。
 あらゆる産業のサービス業化は、モノに関しては安く仕入れて売らばいい。ネット販売の時代になり薄利多売がまた横行し始めた。有形無形のサービスに付加価値を添加して販売するサービス業で稼げばいい。そんな風に言う方もおられるが、サービス業が80%も占めるアメリカですら製造業復活の是非が問われている。
 さて、我々の業界は一体どこへ行くべきか・・・・。ひと言でいえば、製造業として、サービス業として,有形無形の創造的価値を生み出す努力が必要がある。いずれにしても消費者目線で創意工夫を繰り返し、繰り返し続けてゆくしかないと思うのだが・・・・・。
 
 
posted by あうる at 09:11| Comment(0) | 経済

2016年11月11日

格差社会と排外主義。

ここ数年世界的な傾向として、先進国が右傾に走っている。その主たる原因は、やはり経済の悪化に尽きる。現在世界を支配している新自由主義経済の下では、貧富の格差はますます開くだけだ。米国はその最たる国で、一握りの富裕層(上位20%)が全体の富の8割を占める時代に入ったのだ。所謂、「格差社会」である。
 日本を含め世界の国々で同様な現象が生じ始めている。そのことが、右傾化、排外主義、ひいてはナショナリズムを煽り立て、難民・移民の排斥等々の問題に発展し始めている。ここまでくると当然、民族や宗教の問題にかかわる。
 日本が諸外国と大きく違う点は、難民・移民問題を抱えていないことであろう。少子化による人手不足・人材難はどの業種、企業でも生じている課題であるが、コンビニ・飲食店で外国人の店員さんが増えたとはいえ、かれらによって仕事が奪われたと非難する声は聞こえてこない。
 もし日本の若者たちの不満が増長するとすれば、高齢者に手厚く、若者たちに不安を与える今の社会制度そのものへ向かうだろうし、高齢者の就業が更に広く行き渡れば、ひょっとしたら一部の若者から「高齢者が仕事を奪っている!?」なんて批判が出てくるかもしれない。
 いずれにしてもどの国においても格差社会のあおりを受けているのは、若者たちであり、彼らの将来と真剣に向き合うことが、国・自治体・地域企業等々に求められているのだと思うのだが・・・・。
 
posted by あうる at 11:19| Comment(0) | 経済