「図書館総合展2019 フォーラム in 札幌 」に参加してきました。日程は5・6・7日と3日間でしたが、私が出席したのは、札幌市図書・情報館で開催された6日のフォーラムです。道内外の図書館関係者が多数参加され、情報館・浅野館長の基調講演で開演。浅野館長のユーモアあふれるお話しは、毎年、横浜のみなとみらい駅の真ん前にあるパシフィコ横浜で行われる図書館総合展でも実証済みで、知名度は全国区の方です。
会場の後部には、関連業者さんのブースが展示されており、200人近い方々で活気にあふれておりました。情報館の集客数は、昨年開館した10月までに100万人を超える勢いだという。オンリーワンライブラリーを目指す情報館に一度は行ってみる価値はあると思います。
休憩時間の会場では思いがけない方に出会ったり、知人でアメリカへ図書館見学ツアーを企画された方のお話を聴く機会を得ました。トランプ政権以降の移民の国・アメリカ社会の分断は想像以上に根深く、図書館を起点として新たなコミュニティづくりを試みていると聞き、地域の図書館の果たす役割の重要さを再認識させていただきました。
いずれにしても私の知識の及ばないことが多々あり、今自分たちが関わっていることとどう結び付けてゆくか・・・・、整理するまでしばらくかかりそうです。9月には「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブルス」が札幌のシアターキノで上演予定です。ご興味日ある方は、ぜひ見ていただきたい。できればその前に、「未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― 」(岩波新書)作者: 菅谷明子氏を読んで見てほしいと思います。そうそう、8月には菅谷氏の講演会が札幌で行われる予定です。
2019年07月08日
図書館総合展2019 フォーラム in 札幌
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2019年07月04日
個人との出会い。
出版業に携わっていると、個人と出会う機会が多い。様々な艱難辛苦を乗り越えて現在に辿り着き、それれでも尚、精神的にも、肉体的にも、更には経済面においても絶えず高いハードルが目の前に待ち構えている人に出会うことがある。
凄まじいほどの<負のエネルギー>を燃やし続けるその根底には、何があるのか・・・・・。怒り?嫉妬?情熱?自己顕示欲?コンプレックスetc。これらのものが、私のような凡人でも、何かをやり抜くときのエネルギーになっていたことは、過去しばしばあった。
がしかし、稀に幼少から尋常でない環境に置かれたり、あるいはまた、健常者には理解できないハンディを持った方に出会い、思うことは、意外なことに、彼らが自らの運命をあたかもノーマルに受けて止め、しかも何事もなかったかのよう平然と生きている風に見えることである。
芸術家が「創作活動」をする上で、根源的なエネルギーが絶望から希望に変わっていく過程で、原動力の源になるのは、やはり一条の「希望」の光が見えることにあるのでは・・・・と生意気にも思っている。
パンドラの箱が開けられ、あらゆる絶望・災厄・不幸が飛び出し、最後に残ったのが「希望」だったというギリシャ神話の話を引用すると、何人(なんぴと)も「希望」さえ失わなければ、到達点に向かって日々の些末な積み重ねができると思う今日この頃である。
凄まじいほどの<負のエネルギー>を燃やし続けるその根底には、何があるのか・・・・・。怒り?嫉妬?情熱?自己顕示欲?コンプレックスetc。これらのものが、私のような凡人でも、何かをやり抜くときのエネルギーになっていたことは、過去しばしばあった。
がしかし、稀に幼少から尋常でない環境に置かれたり、あるいはまた、健常者には理解できないハンディを持った方に出会い、思うことは、意外なことに、彼らが自らの運命をあたかもノーマルに受けて止め、しかも何事もなかったかのよう平然と生きている風に見えることである。
芸術家が「創作活動」をする上で、根源的なエネルギーが絶望から希望に変わっていく過程で、原動力の源になるのは、やはり一条の「希望」の光が見えることにあるのでは・・・・と生意気にも思っている。
パンドラの箱が開けられ、あらゆる絶望・災厄・不幸が飛び出し、最後に残ったのが「希望」だったというギリシャ神話の話を引用すると、何人(なんぴと)も「希望」さえ失わなければ、到達点に向かって日々の些末な積み重ねができると思う今日この頃である。
posted by あうる at 12:40| Comment(0)
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2019年06月25日
また老舗書店が・・・。
6月21日、「なにわ書房」が自己破産申請をしました。創業が1950年というから70年近くなる老舗書店である。5月の「喜久屋書店BOOK JAM K&S」(千歳市)続き、2ヵ月で2件の書店が消えてしまいました。ほんとうに残念でならない。全国では、昨年1年間で1000店の書店が減少している。
「なにわ書房」は唯一札幌の老舗書店の最期の牙城を守り続けてきた書店である。最近では、アテネ書房、久住書店等々、市内の老舗と言われる書店が姿を消している。かつて私が学生だった昭和30年〜40年代は、今のパルコの位置に「冨貴堂」という巨大な書店がありました。
今思えば、知的・文化的複合店と言っても過言ではないと思います。その他に大丸藤井の向かいには洋書の専門店の誉れが高かった「丸善」がありました。
1964年の東京オリンピックの少し前から高度成長期の波に乗り、あらゆるものが右肩上がりで成長してきた昭和という時代。その付けは、すべて持ち越された平成の30年間だったような気がします。少子・高齢化が加速度的に進み、加えてデジタル化の大躍進等々、昭和の消費革命の代表格だったダイエイ、ヤオハン、西武デパート、、西友ストア等々、多くのデパート群や、証券会社、銀行等々は、1992年(平成4年)から始まったバブル崩壊でМ&Aや倒産で跡形もなくなった。
世界恐慌、地震、災害等や大事件に繰り返し襲われた平成。はたして令和の新時代に穏やかな日々が訪れるのか・・・・。はなはだ不安な幕開けではあるが、希望が羽ばたく令和になってもらいたいと心から思っている。
「なにわ書房」は唯一札幌の老舗書店の最期の牙城を守り続けてきた書店である。最近では、アテネ書房、久住書店等々、市内の老舗と言われる書店が姿を消している。かつて私が学生だった昭和30年〜40年代は、今のパルコの位置に「冨貴堂」という巨大な書店がありました。
今思えば、知的・文化的複合店と言っても過言ではないと思います。その他に大丸藤井の向かいには洋書の専門店の誉れが高かった「丸善」がありました。
1964年の東京オリンピックの少し前から高度成長期の波に乗り、あらゆるものが右肩上がりで成長してきた昭和という時代。その付けは、すべて持ち越された平成の30年間だったような気がします。少子・高齢化が加速度的に進み、加えてデジタル化の大躍進等々、昭和の消費革命の代表格だったダイエイ、ヤオハン、西武デパート、、西友ストア等々、多くのデパート群や、証券会社、銀行等々は、1992年(平成4年)から始まったバブル崩壊でМ&Aや倒産で跡形もなくなった。
世界恐慌、地震、災害等や大事件に繰り返し襲われた平成。はたして令和の新時代に穏やかな日々が訪れるのか・・・・。はなはだ不安な幕開けではあるが、希望が羽ばたく令和になってもらいたいと心から思っている。
posted by あうる at 15:03| Comment(0)
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