2019年01月16日

稀勢の里引退!

 初日から3連敗。いよいよもって稀勢の里が引退を決意した。誠に残念である。モンゴル勢が上位を独占する中、若き日の稀勢の里は大器の誉れ高い力士だった。早くからその素質を専門家も相撲ファンも期待していた若手力士の筆頭株だったはずだ。それだけに残念至極である。本人も無念であろうと思う。
 日本人力士の優勝が遠ざかっていた中で、10年ぶりに大関琴奨菊が優勝し、稀勢の里の闘争心に火をつけてくれた。その後、優勝経験のないまま横綱となり、横綱昇進後は、2場連続優勝。しかも2回目は怪我をしながらも優勝決定戦に持ち込み、照ノ富士に逆転優勝。という劇的な優勝を果たしたのだが・・・・。
 皮肉なことにその後は、照ノ富士もケガからの回復が遅れ、幕下転落。大関まで上り詰めた勢いは全くなく低迷している。やはり力士の怪我は我々が想像する以上に厳しい現実が待ち受けているのだ。他のスポーツと比べると歴然として厳しい。これが数百年続いている相撲界の習わしなのである。
 今日、涙の引退記者会見をしたようだが、これだけ相撲ファンや関係者から判官びいきをしてもらった力士も珍しい。何とも言えない愛嬌のある風貌と会力士に取りこぼしが多いが、上位陣(モンゴル出身力士)にはめっぽう強かったということも人気の大きな要因であろう。ほんとうに寂しくなる。

角力取に関する悲哀を詠った俳句がいくつかある。紹介したいと思う。

「負角力其の子の親も見て居るか」(小林一茶)
「わづらふと聞けばあはれや角力取」(正岡子規)
「幾秋を負けて老いたる角力かな」(正岡子規)
「貧にして孝なる相撲負けにけり」(高浜虚子)
「親のみぞ力士のいたみ誰ぞ知る」
posted by あうる at 18:21| Comment(0) | スポーツ

2018年08月24日

’70年代は遠くなりにけり。

 昨日、池江璃花子選手(18)がアジア大会の水泳で44年ぶりに5冠達成をしたが、所謂マスコミでは、5個はタイ記録であるとか、過去最多に並ぶとかいうが、特にテレビでは、誰がいつ出した大記録については全く触れなかつた。昨日ネットを見て初めて、西側よしみさんの名前を目にした次第。今朝の朝刊で、ようやく彼女の名を取り上げた新聞もあった。
 テレビのアナウンサーやゲストからは、過去最多の5冠に並ぶと繰り返し聞いたが、西側よしみの記録に並んだとはだれ一人言わなかった。半世紀近く前のことだから名前は忘却の彼方なのだろうか・・・・。池江が6冠目を取る前に、「過去の大記録、西側よしみの5冠に並んだ!」くらい中継中に言ってもいいのではないか・・・・。
 西側よしみさんは、男女合わせても日本初のオールラウンドスイマーであり、紛れもなくレジェンドなのです。′70年、’74のアジア大会で5冠を達成したが、オリンピックではあまり活躍できなかったからなのだろうか・・・・。それにしても当時の西側選手は、170pと大柄で、世界でもいくつかの種目で通用する力は十分あったと思う。
  
posted by あうる at 12:04| Comment(0) | スポーツ

2018年07月22日

御嶽海、優勝!

 昨日、御嶽海の優勝が決まり、今日の千秋楽の豐山戦は見ごたえのある一戦だった。優勝が決まっているとはいえ、解説者の北の富士や前の海が言うように、次世代を担う若手にふさわしいい相撲内容だったと思う。
 3横綱、1大関が休場だった名古屋場所は、予想以上に相撲人気にこたえる場所だった。やはり日本人力士の活躍は嬉しい。礼儀や思いやりのある相撲は、負け力士に対するリスペクトの証であろうか・・・・。
 俳句で一茶の人間味相撲溢れる相撲の句がある。「負角力其子の親も見て居るか 」は、相撲ばかりではないが、勝負の厳しさとアスリートを支える親の心境を忖度している名句だ。
 昔から「関取(十両以上の力士)にならねば、人であらじ」とまで言われたほど厳しい相撲界。世の中の子供たちが大好きだったものが「巨人・大鵬・卵焼き」と言われたころは、みんなが貧しかった時代でもあり、地域から誕生した関取は、おそらく<おらが村から出た力士は英雄>に近い存在であったであろう。
 いずれにしても日本人の若手力士の優勝は、久々である。4年ほど前に琴桜が大関時代に優勝し、豪栄道、稀勢の里と大関の優勝が続くきっかけになった。今場所の御嶽海の優勝が、これからの若手たちが、同じ勝ち星を挙げるにしても堂々ときれいに勝つ。そんなお手本になってほしいと思うのだが・・・・。
 反則まがいの、一歩間違えば相手力士が大けがに結びつくような荒業ではなく、正々堂々とした真っ向勝負をして、内容のある相撲を取る。それこそが日本中の相撲ファンが求める相撲ではないか・・・・。欲を言えば負け力士に思いやりのある相撲を取ってもらいたい。
posted by あうる at 21:03| Comment(0) | スポーツ