2020年01月12日

喪失感は計り知れない。

 決して常連とは言えなかったが、20年近く通わせていただいた焼き鳥屋さんが、昨年の11月と暮れに2店立て続けに店仕舞いした。一店目のマスターは終始寡黙な方だった。奥の調理場で黙々とを焼き鳥を焼くの姿が今も記憶に焼き付いている。亡くなるふた月前にふらりと店に寄ったとき、マスターが私の前に座って、病気のことをボソッとを言った。それでも頑張ってひと月ほど仕事を続け、入院。その間慌ただしく時は流れ、2軒目の病院に移った翌日に急逝。その後、暫く奥さんが引きついだが・・・・、夫婦2人3脚で切り盛りしていた店だけに、「主人のいない店なんて・・・・」の言葉を残し、11月に閉じる決意を固めた。
 それからひと月経って、勝の焼き鳥屋さんの閉店。お二人とも私と同世代。勝さんは体調を崩しながら,、役者、大道芸人、ナレーターと多岐にわたり、長いことよく頑張った。とどちらもススキノの地下1階にある店で、二人のマスターは、それぞれ全くタイプは違ったが、気の置けない仲間としていつも温かく迎えてくれた。本当に感謝している。勝さんには長いこと酷使した体を休めてほしいと思う。
 2軒とも、ここ数年は2〜3カ月に1度の顔を出す回数が減ったが、行くと必ず常連さんとお会いし、話が弾む。二人とも昭和の面影が残る気さくで、懐の深い経営者たちだった。いつ行っても、誰と行っても気楽で、温かみを感じさせてくれるお店なのである。
 勝の焼鳥屋さんのマスターは、知る人ぞ知る有名人でテレビのコマーシャルにはよく出ていたし、地元役者としても活躍していたし、STVの人気ラジオドラマ「ほっかいどう百年物語」の中心的ナレーターである。弊社でを書籍化し大ベストセラーとなり、10年かけ、全10巻と昨年の「北海道命名150年」を記念して上・下巻出版させていただいた。関係の皆さんにお礼を申し上げたい。
 そんなわけで、出会いの場として貴重なお店を一度に2店にも失い、老後の楽しみ失くした喪失感は、日増しに高まるばかりである。
 
posted by あうる at 20:31| Comment(0) | 出会い
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: