2017年06月29日

簡易宿泊所の火災。

 北九州市小倉北区のアパート「中村荘」で6人が死亡した火災で、市消防局は9日、所有者から共同住宅としての届け出がなく、行政指導ができていなかったことを市議会常任委員会で明らかにした。一方で、中村荘は生活保護の申請者らが受給資格を得るまでの「つなぎ施設」として利用され、事実上の簡易宿泊所だったとの指摘もある。位置付けがあいまいなまま、火災を防ぐ対策から漏れていた可能性が強まった。 (中略)
 中村荘には、路上生活者の自立を長年支援している同市のNPO法人「抱樸(ほうぼく)」が運営する市自立支援センターを介した入居者もいた。法人担当者は「保護の決定には3週間から1カ月かかる。その間、野宿をさせるというわけにはいかない。中村荘のような形態は、自立に向けたつなぎの場所だ」と話す。生活保護を申請すれば市から1日千円の貸し付けを受けられ、「家賃が500円。残りの500円でご飯が食べられる」(担当者)という。(西日本新聞)
 2年前の5月、11人の死者を出した火災で全焼した川崎の簡易宿泊所「吉田屋」と「よしの」。簡易宿泊所の多くは、今後も宿泊者の高齢化と建物の老朽化は進み、火災に対する危険度は一層増してゆくという。小倉地区の中村荘で亡くなった方の中には、連帯保証の借金を返し続け、最近払い終わった方もおられたと聞く。様々な事情で身を隠し、簡易宿泊所を拠りどころとする方々にも、高齢化による悲劇が差し迫る。そういえば私が’70年代に住んでいた渋谷並木周辺にも簡易宿泊所があった。20数年前に全焼したと聞いた。
 ’60年代後半から’70年代にかけて岡林信康によって唄われた「山谷ブルース」。あれから50年経った今、時代の光と影がくっきりと浮かび上がってきているようだ。やはり東京オリンピック後の「落とし子」なのだろうか・・・・・。
posted by あうる at 14:10| Comment(0) | 来し方行く末
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: