100数年前のスペイン風邪(インフルエンザ)と第一次世界大戦。3年前に発生した新型コロナウイルスとロシアのウクライナ侵略。いずれも世界中の人たちを恐怖のどん底へ陥れた出来事である。
前者は世界各国で、全人口(20億人)の4分の一がスペイン風邪に感染し、4000万人が亡くなったという。あたかもスペイン風邪の終息を導くかのように大戦が終了したと言われている。その期間は、スペイン風邪終息までに3年という期間を要した。
100数年後の新型コロナは、足掛け3年目に突入した。ワクチンが開発されても一向に終息の兆しは見えないが、感染終息と経済対策というトレードオフの状態を脱し、多くの国は経済優先の動きに転じ始めている。
そんな中、核使用をちらつかせるロシアのウクライナ侵略は、第3次世界大戦の様相を呈している。リアルな戦争が毎日、ライブで世界中に発信されている。但し、そこに映る人びとには、コロナ感染を恐れてマスクをしている姿はもうない。
あえて言わせていただくと、第一次大戦時の比ではない21世紀の核・生物兵器等の戦争の恐ろしさは、コロナ感染の恐怖を何処かへと追いやった感がある。コロナ感染は変異株に変貌し、間違いなく感染拡大していると思われるが、ひとたび戦争が勃発し、生死が背中合わせの状況下に置かれると、人間の心理はこれほどまで変わるのか・・・・と思ってしまう。
これだけデジタル技術が発展し、情報収取が容易になり、是非の判断がつく時代になったにもかかわらず、本心は分からぬが、独裁者の正義や思想統制をプロパガンダする宗教家、アスリート、アーティストらが世界中に多数存在する。
情報が氾濫し、独裁者がはびこりにくい時代になったと思っていたら、フェイクニュースもあり、更には外部の情報を遮断する技術も向上している。情報の量や質により、同じ国に住んでいても認識そのものが分断されている現実を見ていると、正と偽を見分けることが難しい時代になったことは間違いない。
2022年04月30日
パンデミックと世界大戦。
posted by あうる at 09:30| Comment(0)
| 歴史
2022年04月26日
2022年04月21日
伝えるのは難しい。
少し前まで、友人のKさんがパーソナリティをやっているコミュニティ・FM を2時間近く聴いていた。Kさんは普段話しているときも、テンションが高い方ですが、ラジオ出演の時はかなりハイテンションになる。ラジオの場合、声とテンポが勝負なので、テンションを上げないと視聴者に気持ちが伝わらないという。
例えば、電話に出るときやかけるときに、低目の声で「もしもし誰それです」と言うのと高目の声で言うのとでは、印象度は全く違う。勿論、ワントーン高目の声で発する方が印象度がいい。したがってラジオの前で話し続けることは、無意識のうちに緊張感を維持することになるので、話手はかなり消耗するらしい。テレビの場合は、3秒〜5秒ほど無言の瞬間があっても絵があるので、カメラワーク等で違和感がなく経過するが、ラジオの3秒〜5秒は、ごまかしが効かず致命的な空白時間になると言われる。
放送関係の方が言うには、テレビで活躍したアナウンサーがラジオで同じようにやれるかというと、なかなか難しいらしい。むしろラジオ出身のアナウンサーの方が、テレビで上手くいくほうが多いという。すべてが見えるテレビの方が緊張度が高く、ミスも許されないと思っていたのが、どうやらテレビはカメラワークというものがあるので、自然に修正も効くのであろう。その点ラジオでは、沈黙は決して許されない。
コミュニテーFMを聴いていると、素人の出演が多いので、テンションも低くテンポもスローというケースも少なくない。出演している二人の掛け合いの場合、何か間延びして内容が伝わらないこともたびたびある。いずれにしても電波を通じて不特定多数に言葉を発するのは、そう簡単なことではない。
例えば、電話に出るときやかけるときに、低目の声で「もしもし誰それです」と言うのと高目の声で言うのとでは、印象度は全く違う。勿論、ワントーン高目の声で発する方が印象度がいい。したがってラジオの前で話し続けることは、無意識のうちに緊張感を維持することになるので、話手はかなり消耗するらしい。テレビの場合は、3秒〜5秒ほど無言の瞬間があっても絵があるので、カメラワーク等で違和感がなく経過するが、ラジオの3秒〜5秒は、ごまかしが効かず致命的な空白時間になると言われる。
放送関係の方が言うには、テレビで活躍したアナウンサーがラジオで同じようにやれるかというと、なかなか難しいらしい。むしろラジオ出身のアナウンサーの方が、テレビで上手くいくほうが多いという。すべてが見えるテレビの方が緊張度が高く、ミスも許されないと思っていたのが、どうやらテレビはカメラワークというものがあるので、自然に修正も効くのであろう。その点ラジオでは、沈黙は決して許されない。
コミュニテーFMを聴いていると、素人の出演が多いので、テンションも低くテンポもスローというケースも少なくない。出演している二人の掛け合いの場合、何か間延びして内容が伝わらないこともたびたびある。いずれにしても電波を通じて不特定多数に言葉を発するのは、そう簡単なことではない。
posted by あうる at 14:56| Comment(0)
| 言葉