2022年02月24日

メディアへの対応!?

 北京オリンピックは、17日間の競技期間ですべての競技を終え、20日に無事、閉会式は終了した。ドーピングや採点等評価・判定の問題、ルールやフライイングの問題等々、テレビを見ている世界中の多くの視聴者たちは、、納得できないが点が多々あったかと思う。

 それでも日本のアスリートたちは、土壇場の競り合いでメダルを獲得。冬季オリンピックとしては、過去最高のメダル獲得数となった。スピードスケート高木美保選手の1,000m金メダル、ノルディック複合団体の銅、カーリングのロコ・ソラーレの銀等々。更にスノーボード女子ビックエアーでは、村瀬選手が日本女子歳少年メダリストとなった。どの競技もドラマティックで、夏とは違うスリリングなシーンもあった。。

 オリンピアンの多くが帰国し始め、空港に着くや否やメディアの取材攻勢を受けている。それでも疲れを見せずに明るく元気に対応している若いアスリートたちの立ち居振る舞いを見るにつけ、彼らが可哀そうに思う反面、頼もしく成長した姿を垣間見ることができ、嬉しく思う。対応の仕方次第では、間髪入れずSMS等で取沙汰される昨今の悪趣味なメディア風潮を微妙に感じ取っているのだろうか・・・。

 さて、3月4日から始まるパラリンピックには、道内アスリートが多数参加する。冬季パラりンピックの環境は、想像以上に危険が多く、過酷である。メダル獲得も勿論だが、最後まで粘り強く、ベストを尽くしてほしいと思う。頑張れ!ドサンコ・アスリート!
posted by あうる at 16:21| Comment(0) | スポーツ

2022年02月16日

頑張れ、アスリート!

 北京オリンピックは残すところ、あと4日あまりである。様々なドラマがあり、アスリートの皆さんにとっては、一瞬一瞬が悲喜こもごものの毎日であっただろうと思う。僅かなタッチの差や一瞬の判断が、明暗を分ける。十中八九、ヒーロー、ヒィロインになれたはずのアスリートが、次の瞬間、奈落の底に落とされる。勝負の世界は、必ず勝者と敗者を生み出すのだから、致し方ないと言えば、それまでだ!

 グダグダ負けた言い訳をするのは、アスリートの価値を下げてしまう。だから不本意な結果が出ても、彼らは今まで支援、応援してくれた周囲の方々への感謝の気持ちは忘れない。自分自身、どんなに無念に思っても、どんなに情けなく思っても、採点やルールに不満が残っても、悲しいくらいにひたすら自己責任に徹する。敗戦の弁は、周囲へのお詫びと感謝の念となり、明日への希望を語るのが、アスリートの宿命だ。

 そんな若いアスリートたちを見ていて、私は密かにさに「ありがとう!」を呟いているおじさんの一人だ。悲しいものは、悲しいし、悔しいことは悔しい、自己弁護して自分を褒めてやりたいと思っても、メダルという結果を出せなかったアスリートには、それができない。彼らにできることは、只管、詫びて頭を下げるしかないのだ。一観戦者としてそんな彼らを見ているのが涙が出るほど辛い。「精一杯、頑張ったじゃないか!」「日本中に感動を与えてくれたじゃないか!」「胸張って郷里に戻って来い!」と言って上げたい。

 本人たちにとっては、当面の目標であるこのオリンピックはがすべてなのだ。結果によっては、その後の希望を絶たれる人もいれば、輝かしい希望の光に溢れている人もいる。だからこそ、私は言いたい。「君たちは国の代表なんだよ!それだけでも立派じゃないか!」が、そんな言葉は彼らには、何の慰めにもならないことは、重々分かっている。
 
 スノボードで金メダルを取った平野歩夢選手の2回目の成績が出た時、彼は多くの専門家達も首をかしげる不可解な採点を受け入れた。そして、3回目に人類史上初という度肝を抜く難易度のプレイを披露して高得点を出た。過去、銀、銀と続いた3度目のオリンピックで、念願の金メダルに輝いた。
 
 平野選手は3回目の結果が出た直後のインタビュ―で、「怒りをエネルギーに変えた!」と言っていた。Xゲームというチャレンジ重んじるを新種のプロスポーツで鍛えられたアスリートだからこそ、文字通りなせる業なのであろう。勝者も敗者もお互いにリスペクトして称え合うスポーツは、さわやかで気持ちがいい。頑張れ!日本!
posted by あうる at 10:39| Comment(0) | スポーツ

2022年02月09日

五輪には、魔物がいる!?

 連日の北京オリンピックの報道。私自身、日本人の出る競技は、欠かさず観るようにしている。ここにきて有力選手が実力を発揮できないまま、涙をのんだり、無念の思いで敗退したアスリートもおられる。

 かつて米国の男子短距離選手で、ダン・ジャンセンというアスリートがいた。世界記録を8度も出し、ワールドカップ500m、1,000mでは、圧倒的な成績を上げ、オリンピックでは、必ずメダル確実視されていた男だ。4度のオリンピックに出場。どのオリンピックでも短距離(500m・1,000m)では、圧倒的に本命視されていたが・・・・。

 悲運なことに、その4度目のリレハンメルでも500mではメダルを取れず、最後に臨んだ1,000mで世界新記録を出し、奇跡的に金に輝いた。当時の表彰台に上がるジャンセンの姿を覚えている方も多いだろうと思う。
 
「オリンピックには魔物がいる。」長いこと言い伝えられてきた言葉だ。多くのアスリートたちは、この言葉を胸に刻み、目に見えないプレッシャーという「魔物」と闘い続けている。そのプレッシャーたるや、体感したことのない常人には理解できないことだろうと思う。

 今回のスキー混合団体で失格になった高梨選手の一件は、あまりにも辛く、悲運すぎる出来事だった。違反であれどうであれ、一選手が責められるものではないと思う。ワールドカップで61勝(男女合わせてトップ)上げたアスリートである。「ほんとうによく頑張ったね!」と心から言ってあげたい。これからも続々と有力アスリートたちが登場する。思うような結果を出せず、精神的に苦境に立ったアスリートたちを心から暖かく迎えてあげたいと思うのは、私だけではないだろう。

 それにしても、今回のノーマルヒルで優勝した小林選手のインタビューで<五輪の魔物の件>を質問したとき、「僕が魔物だったかもしれないです。」と笑って答えた彼のたくましい精神には、改めて驚くばかりだ。団体戦後のインタビューでの淡々とした受け答えも立派だった。
posted by あうる at 12:38| Comment(0) | スポーツ