2020年09月11日

椎葉村の土砂崩れ

 今日の日経の「春秋」で、112年前、民俗学者の柳田国夫が宮崎県椎葉村を訪ね、当地の民族を記録した「後狩詞記」について触れていた。「春秋」の筆者が3年前に、椎葉村を訪ね、山奥の斜面に立つ住宅の多くが、100年前の風情を残していることに驚愕された旨が記されていた。
 今回の台風10号は、椎葉村では500ミリを超える雨が降り、下福良地区の山の斜面が崩れて、建設会社の社長の自宅と事務所が押し流されたという。社長は、自力で土砂の中から脱出したが、奥さんと長男、そしてベトナムから来日している技能実習生2人が行方不明のままだ。
 異国から来た向学心溢れる技能実習生を襲う不当雇用の問題は、未だ後を絶たないが、今回のような予想だにしない災害に会う技能実習生もおられる。100年以上もの間、椎葉村の建物はその伝統的建築様式故に存続してきたが、最近の大雨による土砂崩れは、過去の安全実績やそれに基づく被害予想をはるかに上回る被蓋をもたらす。

 
posted by あうる at 17:15| Comment(0) | 災害