2019年06月29日

気になるふたつの判決

 このところ気になる判決が続いている。一つは「大崎事件」の再審取り消し。事件から40年経過しているので、私の記憶の中からすっかり消えていた。当時は関係したと思われる4人の方々に、それぞれの懲役刑の判決が出た。
 刑期満了後、第一次再審請求。その後、決定、棄却が繰り返され、ようやく3次再審請求が17年に地裁が決定。最高裁宮崎支部も再審開始決定。にもかかわらず、つい最近の報道(6月25日)では最高裁が再審開始決定の取り消し、請求を棄却した。法医学鑑定と心理鑑定がそろい地裁も高裁支部も再審開始を認めていただけに、残念でならない。ご家族の心境は察するに余りある。司法関係者の論議を呼びそうだ。
 もう一つは、ハンセン病家患者の隔離政策による家族への差別被害。熊本地裁は原告541人について損害賠償の責任を認めた。96年にらい予防法が廃止され他後も、正しい知識を普及して偏見を拭い去る義務を怠ったとの判断だとのこと。今後、国の判断と対応が注目される。
 二つ判決から、当事者の方々はもとより、家族が受ける「差別や偏見」は想像を絶するものがある。最近ではSNS等によるフェイクニュースで「差別、偏見等々」は度を越している。救いは、情報の選択肢が多数あり、真実であるかの判断は受け取り手に委ねられることだ。所謂、オルタナティブ・ファクト(もう一つの真実=うそ)を見抜く見識が個々に要求されるわけだ。
 40年の時を経て思うに、ある意味で70年代までのアナログ時代は、今ほどの情報は氾濫しておらず、媒体の伝達力も弱く、一方通行による情報の固定化や選択肢としての判断材料が乏しい時代であったかもしれない。さて、令和の時代はどんな時代に・・・・。

posted by あうる at 12:37| Comment(0) | ニュース