2017年11月27日

「稲造サミット」に出席して

 知り合いの方に誘われ、先週末「稲造サミット」に出席してきた。出身地岩手を中心に道内外から新渡戸稲造の功績を顕彰し、讃える12団体の関係者が札幌の地に一堂に会する会合で、主催は札幌の一般社団法人「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」などでつくる実行委員会。当日の一般客も含め、250人近い参加者があり、会場のプリンスホテル札幌は満席状態。地元出身の寺島実郎氏の基調講演で始まった。
 新渡戸は1877年(明治10年)生れの岩手県出身。1期生・北海道帝国大学初代学長の佐藤昌介と同郷で、札幌農学校の2期生として入学。したがって札幌農学校で8カ月しか教鞭をとらなかったクラーク博士の直接教えを受けていないとのことである。意外だった。
 海外留学を経て1891年から6年間、同校教授を務め、教授時代に貧しい少年や勤労者のために夜間の「遠友夜学校」(「友あり、遠方より来る」論語より)を開設(1994年)。以降50年間継続したという。実は記録によると、私の叔父が学校の運営のために寄付をしていたようである。
 事実のほどは定かではないが、関係者の情報によると、遠友夜学校跡地に記念公園を造り、新渡戸記念館の建設の構想があるやに聞いているが、さてどうなるか・・・・。何とか実現してほしいものである。
 今回サミットに参加してみて、無償で男女ともに学べる教育の場を作った新渡戸の奉仕の精神に共感される方が、思いのほか多くおられることを知り、新渡戸についての認識を新たにしたしだい。いつになるか知る由もないが、構想が実現する時期は、そう遠くはないと思った。
posted by あうる at 13:13| Comment(0) | 地域

2017年11月23日

相撲人気に思う。

 ここ数年、日本人力士の優勝で相撲人気がピークを迎え、すこぶる面白くなってきたが・・・・。九州場所は途中からも含め、3横綱の休場。場所前の横綱殴打事件の表面化等々、何やら「好事魔多し」のことわざ通り、暗雲の兆しが差し込む場所となった。とても残念だ!
 そもそも長きにわたり力士の多様性、とりわけモンゴル出身者の全盛が続き、全く日本人力士の出る幕がなかった。それが日本人力士の優勝や横綱の誕生で堰を切ったように相撲人気が高まったわけだ。国民性の違いからくる外国人力士への鬱積していた不満が、日本人力士の活躍で一気に注目度が高まったのであろうと思う。
 いずれにしても何事も上昇があれば下降もあるということだ。ピークを迎えれば必ず、ピークアウトするし、無理をすれば、その反動は必ずやってくる。自明のことかもしれない。だからこそ日頃から自制し、自戒することが大事なのだと思う。
 相撲界に限らず、最近起こる様々な社会現象を見るにつけ、ある意味で「私自身こそ、一番自省しなければならない」とつくづく思う今日この頃である。
 
posted by あうる at 19:59| Comment(0) | 事件

2017年11月20日

「命の別名」

 中島みゆきの2000年にリリースされたCDを最近になって聴きはじめた。私の時代感覚がずれているのかもしれないが、そのCDの中に入っている「命の別名」という曲の歌詞に、遅ればせながら衝撃を受けている。何度聴いても、知的障碍者の辛さや苦しみが切ないくらい伝わってくる。
 「聖者の行進」(1998年)というドラマ(私は当時ほとんど見ていない)のために中島みゆきがつくった曲らしい。彼女の研ぎ澄まされた感性の一端がこの歌詞を通して伝わってくる。メッセージ性の強い曲だ。
 知的障碍者や寝たきりの高齢者、所謂、弱者へのいじめや迫害は、今なお後を絶たないのが現状である。弱い者への労りだとか、思い遣り、子供たちへの優しさとか・・・・、そういう力なき人たちへ、多様なメッーセージを送り続ける名もなき方や著名なアーティスト、アスリートはたくさんいる。
 にもかかわらず、陰湿で暴力的な事件が後を絶たない。メッセージが届かない。何故だろうか・・・・。ある人に言わせれば、特殊な事件はいくら緻密に検証をしても、納得のいく説明はつかないという。だから特殊なんだ・・・・・と。社会的弱者や被害者の方々の気持ちは複雑だと思う。

posted by あうる at 12:06| Comment(0) | 事件