2016年11月29日

消費者目線で創意工夫

 いよいよもって今月もあと一日。先月の業績がそこそこだっただけに、11月は思いのほか低調だ。たとえは良くないが、諺でいうところの「禍福はあざなえる縄のごとし」つまり、禍いと幸福は縄のように絡み合って表裏一体であるとか、「好事魔多し」ということもできるが、我々ビジネスの世界にいる者は、日常、運不運に任せて仕事をしているわけではない。やはり工夫不足、努力不足、畢竟するに実力不足ということになる。
 業界を問わず、抱える問題は50歩百歩。つまるところ需給のバランスが崩れていることに起因する。少子高齢化、デジタル化やグローバル化が叫ばれて20年以上経過するが、依然として対応策は進化していない。かつては巨大マーケットであった業界も押しなべて縮小を余儀なくされ、慢性的な人手不足・人材不足に追いやられているという。製造業からサービス業へ――。’90年代の円高進行時に国内の生産拠点を海外に移転。そのことにより産業の空洞化が始まった。
 あらゆる産業のサービス業化は、モノに関しては安く仕入れて売らばいい。ネット販売の時代になり薄利多売がまた横行し始めた。有形無形のサービスに付加価値を添加して販売するサービス業で稼げばいい。そんな風に言う方もおられるが、サービス業が80%も占めるアメリカですら製造業復活の是非が問われている。
 さて、我々の業界は一体どこへ行くべきか・・・・。ひと言でいえば、製造業として、サービス業として,有形無形の創造的価値を生み出す努力が必要がある。いずれにしても消費者目線で創意工夫を繰り返し、繰り返し続けてゆくしかないと思うのだが・・・・・。
 
 
posted by あうる at 09:11| Comment(0) | 経済

2016年11月25日

46年前の今日11月25日。

 46年前の今日11月25日は、とても衝撃的な日だった。11時頃だったと思う、東横線祐天寺の友人(現在北海道同友会の中心メンバーの一人である堀内君)のアパートに立ち寄り、偶然ラジオのスイッチを入れると・・・・『三島由紀夫、森田必勝ほかで成る「楯の会」のメンバー5名が市ヶ谷駐屯地内の東部方面総監部を訪問し、益田兼利総監を拘束。幕僚らを斬りつけ、三島がバルコニーで自衛官に演説。その後総監室で三島と森田が割腹自殺。』との報道。お互いに耳を疑い、「えっ」と発したきり、しばし沈黙。今思えば、二人ともかなりのショックだったと思う。
 当時三島由紀夫氏は45歳、現在生存していれば91歳である。多くの著作や日ごろの言動から、全く予想できなかったことではないが・・・・。当時はあの若さで日本を代表する作家だったし、芸能界、演劇界、歌舞伎界とその交友関係は華やかさを極めており、’63年にノーベル文学賞候補にも挙がっていた。
 第三の新人(安岡章太郎、吉行淳之助、遠藤周作、近藤啓太郎ほか)とほぼ同じ世代で、すぐ下の内向の世代(黒井千次・坂上弘・後藤明生、古井由吉・高井有一ほか)や石原慎太郎、大江健三郎、五木寛之のひと世代上である。思えば、同世代が芥川賞や直木賞を取るべく奔走していたころ、三島氏はすでに文壇の確固たる地位を確立していたようである。
posted by あうる at 09:09| Comment(2) | 芸術・文化

2016年11月21日

文化セミナー・みみをすます

 ここ数年毎年聴きに行っている「第21回文化セミナー・みみをすます」(絵本・児童文学研究センター主催)が、20日(日)小樽市民会館で行われた。会場の市民会館は、開館1963年というから50年以上は経っている古色蒼然とした建造物。ステージというよりも舞台いといった方がしっくりくる年代を感じさせる緞帳の下の方に、かつて北海道では名を馳せたメーカーの社名がスポンサーとしてずらりと刺しゅうされている。
 会場の最大収容人数が1300人というから、正確な階数は分からないが、最上階まで埋まる超満員振りには驚くばかり。毎度のことだが、観客の8割は女性が占める。参加者は通常700〜800人と聞いているが、今回は全国各地から会員参加者がかなり多く、5〜6割り増しのようである。いづれにしても地方都市で開催される文化セミナーとしては、稀有な大盛況ぶりである。周辺への経済効果も大きいだろうと思われる。
 さて、セミナー出席者について申し上げると、いつもながらジャンルを超え錚々たるメンバーである。今回は詩人の谷川俊太郎さん、東大医学部名誉教授・作家の養老孟司さん、絵本作家・西牧茅子、児童文学作家・斎藤惇夫さん、脳学者・茂木健一郎さんと、各界の名立たる著名人。
 一人ひとりの講演を終え、その後モデレーター役の茂木さんのユニークな進行やパネリストたちとの掛け合いが実に面白く、いつの間にか会場の観客も笑いに巻き込まれ、一体感を感じる。それにしても谷川さんの放つ言葉や彼が醸し出す温かな雰囲気は、不思議な世界を作り出す。
 独特の世界観を持ったパネラーの話を聞くうちに、あっという間の4時間が過ぎてしまった。こんなバラエティーぽいセミナーはそうないだろうと思う。とにかく肩肘に力も入らず、のんびり楽しく過ごさせていただき、本当に有意義な文化セミナーでした。
 最後に養老さんが言った話が気になる。「小樽には毎年来ているが、街の歴史もあり、文化セミナーでこれだけの観客を集めれれるにもかかわらず、何処かな寂しい街という印象だ。やはり住民が少ない。札幌に流れているのか・・・・。地方創生のためには、若い人が住み着く魅力ある街にならなければ・・・・」それを受けて「次の地方創生担当大臣は養老さんですね!」と茂木さん。
posted by あうる at 09:29| Comment(0) | 芸術・文化